ガンベル(タイプ1)分布(Gumbel type I distribution)
分布の形状
基本情報
- 2つのパラメータ が必要です (どうやって求めるの?).
- 無限区間 で定義された連続分布です。
- 平均対して常に非対称です。
確率
- 累積分布関数
- 確率密度関数
- Excel での累積分布関数 (c.d.f.) と 確率密度関数 (p.d.f.)の求め方
1 2 3 4 5 6 7 A B データ 説明 0.5 対象となる値 8 分布のパラメータ Alpha の値 2 分布のパラメータ Beta の値 数式 説明(計算結果) =NTGUMBELDIST(A2,A3,A4,TRUE) 上のデータに対する累積分布関数の値 =NTGUMBELDIST(A2,A3,A4,FALSE) 上のデータに対する確率密度関数の値 - 関連 NtRand 関数 : NTGUMBELDIST
分位点
- 累積確率関数の逆関数
- Excel での分位点の求め方
1 2 3 4 5 6 A B データ 説明 0.7 この分布の確率 1.7 分布のパラメータ Alpha の値 0.9 分布のパラメータ Beta の値 数式 説明(計算結果) =GUMBELINV(A2,A3,A4) 上のデータに対する累積分布関数の逆関数の値 - 関連 NtRand 関数 : NTGUMBELINV
分布の特徴
平均 – 分布の”中心”はどこ? (定義)
- 分布の平均 は次式で与えられます。 ここで は オイラーの定数です。
- Excel での計算法
1 2 3 4 5 A B データ 説明 8 分布のパラメータ Alpha の値 2 分布のパラメータ Beta の値 数式 説明(計算結果) =NTGUMBELMEAN(A2,A3) 上のデータに対する分布の平均 - 関連 NtRand 関数 : NTGUMBELMEAN
標準偏差 – 分布はどのくらい広がっているか(定義)
- 分布の分散 は次式で与えられます。 ここで はリーマンのゼータ関数です。
- Excel での計算法
1 2 3 4 A B データ 説明 2 分布のパラメータ B の値 数式 説明(計算結果) =NTGUMBELSTDEV(A2) 上のデータに対する分布の標準偏差 - 関連 NtRand 関数 : NTGUMBELSTDEV
歪度 – 分布はどちらに偏っているか(定義)
- 分布の歪度 は次式で与えられます。 ここで は リーマンのゼータ関数です。
尖度 – 尖っているか丸まっているか (定義)
- 分布の尖度は です。
乱数
- 乱数 x は一様乱数 U に対して次式で生成されます(逆関数法) :
- Excel での乱数生成法
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A B データ 説明 0.5 分布のパラメータ Alpha の値 0.5 分布のパラメータ Beta の値 数式 説明(計算結果) =NTRANDGUMBEL(100,A2,A3,0) 100個のガンベル(タイプ1)乱数を Mersenne Twister アルゴリズムで生成します。 メモ: この使用例の数式は、配列数式として入力する必要があります。使用例を新規ワークシートにコピーした後、A5:A104 のセル範囲 (配列数式が入力されているセルが左上になる) を選択します。F2 キーを押し、Ctrl キーと Shift キーを押しながら Enter キーを押します。この数式が配列数式として入力されていない場合、単一の値 2 のみが計算結果として返されます。
関連 NtRand 関数
- 既に分布のパラメータをお持ちの場合
- Mersenne Twiseter 法による乱数生成 : NTRANDGUMBEL
- 確率計算 : NTGUMBELDIST
- 平均計算 : NTGUMBELMEAN
- 標準偏差計算 : NTGUMBELSTDEV
- 歪度計算 : NTGUMBELSKEW
- 尖度計算 : NTGUMBELKURT
- 上記の各モーメントを一度に計算 : NTGUMBELMOM
- 分布の平均と標準偏差をお持ちの場合
- 分布のパラメータ推定 : NTGUMBELRPARAM
参照
- Wolfram Mathworld – Gumbel Distribution
- Wikipedia – Gumbel distribution
- Statistics Online Computational Resource
- Extreme value therory (EVT)
- Risk management – Operational risk