メルセンヌ素数
Dec 20, 2011
確率のネタではないですが、小話をひとつ
NtRandでは”Mersenne-Twister”と呼ばれる一様乱数生成アルゴリズムが採用されています。
このアルゴリズムで生成される乱数は、実に6002桁という途方もない長い周期をもっています。
さて、この数は”メルセンヌ素数”と呼ばれる一群の数字のうちの一つで、これが”Mersenne-Twister”の語源になっています。
メルセンヌ素数とは、素数のうちでという形で書けるもののことです。
つまりMarsenne-Twisterの周期は
のメルセンヌ素数です。
2001年5月現在、メルセンヌ素数は47個見つかっています。
のメルセンヌ素数は24番目のものです。
1644年、マラン・メルセンヌさんが がメルセンヌ素数であると主張しました。
残念なことに彼は
を見逃していました。
更に残念なことに、、、
1903年、アメリカで行われた数学会でフランク・ネルソン・コールなる人物が発表のため登壇しました。タイトルは「大きな数の素因数分解」。
彼はまず黒板にを書き下しました。
そこから1を引き、そして次に
の計算を行いました。その結果は、、、!
その間彼は一言も口をきかず、静かに席に戻りました。その後会場は万雷の拍手が沸いたそうです。
メルセンヌさんの主張から250年以上経って、が素数でないことが分かったのです。
今ではも素数ではないことが分かっています。
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